フランチャイズに加盟、脱退するまでの経緯(中編)

人としての心得

こんにちは、はっせーです。

前編ではフランチャイズへの加盟を決意し、税務署・労働局・年金事務所・商工会議所・ハローワーク等で書類の提出をして開業。
開業して5ヶ月後、人員を更に雇うという所まで来ました。

従業員は商売柄、資格を持った人物の必要がありました。
Webで紹介会社経由で雇うと、15万円ほどの仲介料が掛かります。
複数人が同時に応募などは有りませんので、従業員を選択する余地が無いのが現状でした。
1人目は専門職のWeb経由だったで仲介料が発生しました、2人目はハローワーク経由だったので仲介料は発生しませんでした。

2人目を雇うとは、雇った日から給与支払いが発生するという事。
やっと家賃や人件費など、収支がトントンとなった所で1人分の給与支払いで赤字転落です。
ですが人が増えると事務所内でも活気のようなものも出てきます。

顧客にとっては選択肢が増えるというメリットもありますし、ポスティング要員も増えます。
売上は毎月増減の幅も大きく安定せず、気持ちはポジティブになったりネガティブになったりと不安定なものでした。
しかし、売上は徐々に増えていきました。

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人が増えると、トラブルも増える

2人目の方はベテランでしたが、お客様が1人辞め、2人辞めと顧客からクレームが有っての脱落でした。
2人目のお客様については、ご家族より出るとこに出るぞ(訴えるぞ)とまで言われました。

さすがにビビり、市区町村には無料弁護士相談が有りますので、利用し相談にも行きました。
賠償となった場合、従業員と経営者の責任など、疑問や不安が有りましたので。
ご家族には何度か私単独で謝罪に行くと、打ち解けて何事もなく和解出来ました。

訴えられるかも知れないと思った2人目の従業員は、さっさと辞表を出して去っていきました。
現実とは、そんなものです。
辞めたとなると次の従業員を探す必要が有ります、が前述しましたが良い人は簡単には見つかりません。

数ヶ月前に見学に来た男性と、若い女性がWebで従業員の候補として見つかりました。
しかし、2人とも若く経験不足は否めませんでした。
選考を進めていくと、女性は仕事をする自信が無いとエントリーを取りやめました。

売上が突如、激減を来たし恐怖を感じる

女性が辞退したので、男性をバイトとして来て頂き1ヶ月ほど様子をみて経験を積んで貰っていました。
男性は他でも仕事をしていましたので、本人よりシフト面において都合良く使い勝手良いですよ、とまで言ってました。

その矢先、売上が高い一番と二番の顧客が同時期に脱落しました。
今回は当方の過失でなく、お客様がお亡くなりになったりと偶然の出来事。
かなりの打撃的な売上減少で、正直怖くなりました。

怖くなった原因は生活への不安からです。
何の保障もない個人事業主。今の家に住めなくなる、子供に迷惑を掛けてしまうなど。
更に当時は下流老人などの言葉も流行っていたので、どこまで落ちて行くのかという不安からです。
夜も寝れない、前の会社を辞めなければ良かったなどの想いも出て、体重も減少していきました。

立て直しで営業も実施していましたが、本当にこの仕事を継続して勝てるのか?元を取れるのか?
若いバイトの男性は戦力として頼りなく、この布陣で大丈夫なのか?
従業員はずっとWeb求人しているが、良い人は見つからない事も判っていました。

フランチャイズを脱退し、サラリーマンへ復職を決意する

ある営業先の自転車置き場に原付バイクを停めた時です。
そこに雨上がりで濡れた、緑青の出た10円玉が1枚落ちていました。
僅か1年弱前のサラリーマン時代なら絶対に拾う事は無かったと思いますが、拾って小銭入れに入れました。

ずっと赤字が続いており、お金は減るばかり。プラスの時も有りましたが、自分の手元には数万円のみ。
自分自身が壊れたというか、限界なんだと悟ります。
ここまで落ちぶれたのかと思い、商売を辞める事を決意しました。

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本部に電話連絡し辞めると話すと、サラリーマンをしながら副業で継続すれば良いや、スーパーバイザーを行かすのでもう一度検討して欲しいなど話していましたが、後の祭り。全て手遅れなので辞める決意が揺らぐ事は有りませんでした。

フランチャイズ入会時のセミナーでは、本部より定期的に連絡を入れ様子を確認させて頂きますと話していましたが、1年弱の間本部から電話が掛かって来たことは1度も有りませんでした。
スーパーバイザーは辞めると電話した後に、初めてエリアに来ました。
セミナーで潰れた店舗は一つも有りませんと言ってましたが、それも違います。
オーナーが辞めた店舗は、別の新規加入や既存店舗オーナーに転売という事もしていたのでマスクされています。

全てのフランチャイズが入会したら放ったらかしとは思いませんが、話している事を全て間に受けるのはお人好しか馬鹿なんだと思いました。
結局開業届から廃業までの期間は、僅か1年間でした。
体重は10%ほど減少。
開業の為に作った1,000万円の新規銀行口座は、数十万円の残高と減り惨敗の結果に終わりました。

結果的に早く辞めると決意した事、これが良かったのだと後で判りました。
(後編に続く)