転職する事は自由、でも今直ぐに会社を辞めてはいけない。

仕事のスタンス

こんにちは、はっせ―です。

最近、ある企業が営業の人数を減らすために、事業部間の異動をする事を発表しました。
異動する事業部は、高卒で普通自動車免許が有ることが採用要件で、明らかに格下の事業部です。

給与は異動後の1年間は前年度の金額を保障するとの事ですが、2年目以降は大きくダウンします。
10月中旬に会社側から、異動させるプロジェクトを実施するとの伝達。
11月初旬が内示にて、来年1月より新部署へ異動という流れでした。

事業部間異動の内示が発令され、20~50歳代の男女が異動者に含まれていました。
内示を受けたものは皆不本意であり、転職活動を開始。

20~30歳代で内示を受けた人は、早い人は11月には同業他社に転職先を見つけ
来年1月入社の採用通知にて、12月中に全員の転職先が決まりました。

問題は40~50歳代。
同業他社で採用は有るものの、45歳以上となると正社員では無く派遣のみ。
派遣先へは1年前後の仕事期間で、期間が過ぎると次の仕事が有るとは限りません。

内示から異動までの期間は1ヶ月半ほどしか有りませんので、多くの方は給与も最初の1年間は
保障してくれるので、ひとまず異動してから転職先活動を継続するという方が殆どでした。

その中で1人、49歳の方が同業他社への転職を強く希望してましたが派遣しか無いと。
社内の事業部間異動をすると経歴にキズが付き転職に不利との想いより、誰にも相談せず
12月末で退社の辞表を出していました。

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既婚で子供が1人、家を購入し内示が出る2ヶ月前に新居に引っ越ししたばかり。
ローンは80歳代まで組んでいると言ってました。
繰り上げ返済をすると言ってましたが、今となっては厳しいと思います。

何故、次の就職先が決まる前に退社しない方が良いのか

理由は2つ有ります。

①会社員の方々は、会社より健康保険証を与えられています。
この保険証ですが、社会保険(社保)というものは企業と従業員が折半でお金を負担しています。

企業を辞めると国民健康保険(国保)となります。
保険料は全額個人負担なので、年間50万円など個人負担金が跳ね上がります。
退社すると企業の任意継続保険という制度が2年間使えますが、国保より少し安い程度。
社保と比べると、やはり自己負担金額はかなり高いのです。

要は健康保険代金の自己負担金を事前に認識しているのか、いないのか。

②もう1つの直ぐに退社しない方が良い理由は、会社を辞めるのは簡単で皆直ぐに出来ます。
しかし入社するには面接・年齢など障壁が有ります。
49歳で会社を12月末に辞める方ですが、12月中旬時点では次の仕事は決まっていませんでした。

恐らく無職の期間が発生する可能性が有ります。
企業側は無職の期間が有る人を嫌います、無職とは通常でなく誰しも避けたいもの。
無職とは「この人は怪しい人なのかも?」と疑念を持たれるからです。

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感情的に直ぐに会社を辞めて、会社に迷惑でも掛けてやるという気持ちは判るが…

こんな会社直ぐに辞めてやる、と気持ちが傾く事は理解出来ます。
大事な仕事を任されていたならば、なおさらかも知れません。

ですが、あなたが会社を辞めても結論から言うと何も変わりません。
社員一人の退社など企業からすれば、さざ波程度以下の出来事。
大勢に影響はなく、迷惑など掛からないもの。
辞めた人は直ぐに忘れ去られるだけです。

今居る会社が嫌いで迷惑を掛けてやると思いが有るならば
直ぐに会社を辞めるのではなく、とことん会社を利用しましょう。
したたかな気持ちを持つことが一番です。

転職活動をしながら、副業にも精を出す。
会社の福利厚生・社会保険の恩恵を受けながら、頭の中は全く別の事を考えれば良いと思います。
慌てて会社を辞める必要はありません、最後で良いのです。

最後になりますが、49歳で会社を辞めた方のプライベートの連絡先は誰も知りません。
誰にも伝えず退社されました、ご多幸を祈るばかりです。