2022年2月、ロシア側の立場からウクライナ侵攻について考える。

自己啓発

こんにちは。はっせーです。

2022年2月26日
VoicyでDJ Nobbyさんが掲題の件について解説されておりました。
非常に勉強になりましたので、備忘録として記載致します。

詳しく知りたい方は、是非DJ Nobbyさんの「経済ニュースやりたい放題」にてお聴き下さい。

2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻しました。
数日前のロシアとベラルーシとの合同軍事演習を終え、ロシアに戻っている・いないの報道の矢先です。

※上記地図は、外務省のHPにあるNATO概要(令和3年11月)より引用
 ウクライナの下(ブルガリアと文字のある部分)は黒海となります。

ウクライナへ侵攻しているが、ロシアの言い分は何なのか?

東欧の歴史は長い。
ナポレオンから遡れるとも話されていましたが、第二次世界大戦から解説されています。

第二次世界大戦は日独伊3国同盟があり、ヒトラーとムッソリーニ・日本が敵国でした。
連合国軍として米国とソビエト連邦(ソ連)は仲間でした。

ナチスドイツの陥落により、ドイツの支配下であったポーランド・ルーマニア・ユーゴスラビア・チェコ・ハンガリーをソ連は解放しました。
この戦争でソ連は民間人・兵士で死者2,000万人超と、連合軍国側で最も人命を失なっています。
ヨーロッパを解放したのはソ連という自覚がある、という前提があります

第二次世界大戦が終わり、米 vs ソ連の冷戦となり、ドイツ軍の核爆弾・ミサイルを研究していたドイツ軍技術者の取り合いとなり、互いに軍事同盟を造ります。
西側はNATO(北大西洋条約機構)、東側はワルシャワ条約機構です。
民主主義と共産主義が対立し、東西の象徴が「ベルリンの壁」で1961年に作られています。

互いに軍拡をし、宇宙に最初に行ったのはソ連で技術も進んでいました。

しかしソ連は国土が広いので、インフラにお金が掛かります。
人口密度が低いので効率が悪く、国を支えるには莫大なお金が必要ですが、そこまで儲かっていませんでした。

ソ連の立て直しのため、ゴルバチョフ書記長はペレストロイカ(建て直し・再編・改革などの意味)に入り、民主化が進みます。
ソ連崩壊には原油価格の下落が転機、アフガニスタン侵攻、民主化による情報公開など調べると幾つか出てきます。

89年にベルリンの壁崩壊、90年東西ドイツ統一、91年12月にソビエト連邦が崩壊します。
ソ連のゴルバチョフ書記長と米国のレーガン大統領で核開発を辞め、冷戦が終わりを告げます。

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ロシア・ウクライナ・ベラルーシの3共和国の首脳が、連邦の消滅と独立国家共同体の設立を宣言。
ロシアの始まりです。

NATOの拡大が始まる

1999年、ユーゴスラビア(現・モンテネグロ共和国)で内戦が起きます。
ここにNATOが空爆に来ます、NATOの加盟国で無いにも関わらず。
ロシアからすると何故NATOが勝手に来たの、自分のお膝元に何をしてくれているのか?
次はロシアに攻め込んで来るのでは、という危機感が生まれたそうです。

その年にポーランド・チェコ・ハンガリーがNATOに加盟。
かつてはソ連が解放した国々が、NATO側についたという経緯があります。

2000年にプーチン大統領が就任。
1999年に原油価格1バレル10ドル台から、2008年には130ドルまで国際的な原油価格が高騰。
オイルマネーにより、国家を建て直した強い指導者と支持を得ることになります。

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2004年もNATOへの加盟国が増え、ウクライナも2008年にNATOに入りたいと意思表示があったそうです。
ですがロシアとしては、ウクライナまでNATOにやらんと。
そうなると完全にNATOに囲まれますしね。

ちなみに1990年米国・ベイカー国務長官は、NATOは東に1インチも拡大しないと口約束しています。
その後NATOの加盟国は倍増、東に数百Kmも拡大しています。
拡大しないとの合意文章は存在していないにしても、アメリカもつつかれると痛い所です。

先に約束を破ったのはNATO側。
領土を守るために手段は厭わないという事が、今回のロシア側の事情となります。
ロシアの攻撃を正当化する訳でなく、知識の一部として歴史的背景の解説でした。

Nobbyさんは最後にウクライナは対岸の火事でなく、日本もロシアと北方領土問題があり
双方が自国の領土と主張しています。

ニュースなどで砲撃など映像が流れ、人命が失われ街が破壊されています。
反戦運動が世界各地で拡がっています。
一刻も早く平和的解決となるよう、心より祈るばかりです。