何が重要なのか?管理職は見切り発車の決断が必要です

管理職の仕事

こんにちは、はっせーです。

私の仕事は、営業で販売数字を上げるというものが主です。
顧客が専門職であった事もあり、講演会・セミナー・ラウンドテーブルディスカッションと、対象者や参加人数、参加形式を変えながらノイズを上げる(勉強会を開催する)企画が営業数字を上げる常套手段でした。

企業側としては大きな規模の企画実行にて、大勢の顧客に対し一度で商品の浸透を済ませたい所。
企業が企画へと参加案内している顧客は、同じ仕事内容の方々の集まりとなります。
そうなると、顧客側は商売敵同士も集まっているケースがあります。

私の管轄内でも敵対していた顧客同士の存在が有り、その顧客同士は水と油で全く交わらない。更に水と油は、県内でNo,1 の古参と、次期の中堅のNo,4という存在でした。他府県でも有名な犬猿の仲でした。

No.1の側近には、年齢が近いNo.2とNo.3 の古参も集っていました。
勿論、高齢であったがNo.1~3を持ち上げ、販売数字を得る事は簡単でしたが、少し先を考えると実力が有るNo.4 の存在は何もしないと脅威の存在でしか有りません。

No.1が言った「お前は、あのバカに何かしようとしているのか?」

当時は所長という立場で、転勤は5年前後というイメージでした。そこのエリアに赴任して、前任の所長は顧客の対立状況にNo,1 ~No,3 の顧客に資源を集中し、No,4 には手を出していない状況でした。

良く言えば、波風を立てず穏便に済ます。悪く言えば、数年後の波乱必須からの逃避です。No,4 の市場は大きいものでした。

No,1 は退官しているが眼は黒く威圧感もあり、No,2 やNo,3に意向を指示出来るが高齢。
No,2&No,3も定年真近でしたが市場は巨大、先輩であるNo,1の言いなりという感じでした。

数年後、No,4 の巻き返し?で勢力図が変わると思われ、対策を着手することにしました。
No,1 ~No,3 に気付かれず、No,4 の取り込み&持ち上げです。

東京でのインタビュー形式の座談会、他県での講演会演者として招聘。
No,4 も有名な方だったので、遠回しにNo,1の耳に活動が聞こえてきたようです。

「お前は、あのバカを何かしようとしているのか?」
No,1はこちらの動きに、やや気付いた様子でした。

No.1が怒るリスクが有るのに、動いたのですね?
数字が下がったらどうするのですか?と嫌味を言う保守的な部下も居ました。

部下からは、辞めた方がいいと言われ…

No,1存在は絶対的なもので、どの業者も一目置いてお伺いを立てていました。

私の見切り発車に、水を差そうとする部下が居ました、頭も良く優秀な人物です。
No,4 を持ち上げるのは辞めて欲しいと…
その部下は、No,1 とNo,2の顧客を担当していたので、課の数字に負の影響が出るとの懸念からです。

言っている事はまとも、石橋を叩いて渡る性格の真面目な人でした。

関わって欲しく無いという部下の進言に、私の返答は「No」。
No,4 の人物は絶対に重要になるので、関わらないとダメだと。

それでどうなったのか?
その部下とは、色々といざこざは有りましたが、陰のNo,1が急激に体力低下を招き表舞台から遠ざかりました。
No,1 の敵はNo,4 でしたが、No,2 とNo,3 はNo,1 の巾着刀、No,4 の敵では有りませんでした。

競合他社は、急にNo,4 を立てるのは無理もありますので、結果的に私が一歩先を行くことが出来ました。
成功は紙一重だったと思います。

その場だけでなく、数年後を見越し何が大事なのか?
管理職とは、リスクも取りながら偏らず市場をフォローする事が大事だと思った出来事でした。

堀江貴文さんも言ってますよね、「見切り発車は成功のもと」。